クリーニング不要!?汚れの種類別に考えるカンタン染み抜き方法
衣類に付着してしまった染み汚れは、その性質によってそれぞれ落とし方が異なります。
クリーニングへ出す前にやっておきたい、自宅でも簡単に行える染み抜き方法を集めました。
染み抜き前に知っておきたい手順のコツ
シミは見つけた時点ですぐ洗う!
どの様な成分によるシミであっても、時間が経てば経つほど落としづらくなります。
これは自宅の洗濯でもクリーニングでも同じですので、シミが付着したらすぐに洗うか、クリーニングに出す様に心がけましょう。
ただし、染み抜きをせずに洗濯機を回してしまうと、汚れが落ち切らない可能性がありますので、自宅では必ず染み抜きをしてから洗濯してください。
外出先ならすぐに応急処置を行うこと
職場やレストランなど、外出先でシミを付けてしまった場合は、応急処置の染み抜きをして少しでも汚れが着きにくい状態を作りましょう。
化粧品やドレッシングなど油を含んだ汚れの場合は、まずは乾いたティッシュペーパーで押さえるようにし、油分を吸い取ります。
その後、濡らしたティッシュペーパーにハンドソープを少量つけてシミに馴染ませ、裏側にハンカチを当てた状態で、新しく作った濡れティッシュペーパーで押さえましょう。
最後に、乾いたティッシュペーパーで水分を取り除けば、ある程度綺麗になります。
油分の含まれていない醤油やコーヒーなどのシミであれば、濡れたティッシュペーパーでシミの部分を軽く濡らし、裏側にハンカチを当ててから乾いたティッシュペーパーで押さえるだけで十分です。
どちらの染み抜きも、シミが広がらない様にこすらず、押さえるか叩くように行います。
染み抜きを行う時は外側から
シミは広がってしまうと、更に目立ちやすくなってしまい落とすのも難しくなるため、今以上に広がらない様に処理することが重要です。
染み抜きを行う際は、必ずシミの外側から中心に向かって行う様にしましょう。
ブラシなどを使って染み抜きをする場合も、外から内にこするとシミの広がりを防げます。
家庭の染み抜きは2~3回まで!
1度の染み抜きで落としきれない場合、何度か手順を繰り返したくなりますが、自宅での染み抜きは2~3回までに留めておきましょう。
どうしても家庭用洗剤では落としきれないシミもありますが、やりすぎてしまうとかえってシミを繊維の奥に押し込んでしまい、クリーニングでも落としにくい状態になってしまう危険性があります。
さらに、繰り返し染み抜きをすることで生地を傷めてしまい、消耗速度が速まってしまう恐れもありますので、注意しましょう。
汚れによって使い分けたい染み抜き方法とは?
水溶性の汚れは、水と洗濯用洗剤で落とせる
シミの中でも油分の含まれていない飲み物(ジュース、珈琲、紅茶、ワインなど)や、醤油などの調味料、水性ペンのインクは、洗濯用洗剤で染み抜きが可能です。
まずは、4つ折りにしたタオルの上に、シミを下側に(タオルと接する様に)して置きます。
次に、濡らした歯ブラシでシミを叩き、タオルに汚れを移します。
この工程は、タオルの位置を少しずつ変えて、シミの色がタオルに付かなくなるまで行ってください。
汚れが落ち切らない場合は、洗濯用洗剤を水で薄め、同じように歯ブラシで叩いてから水ですすぎましょう。
頑固なシミには、酵素系漂白剤(白物には塩素系漂白剤)を使用してもOKです。
染み抜きが完了したら輪ジミにならない様に、輪郭をぼかしてから乾かすか、すぐ普段通りの洗濯をしてください。
血液は必ずお水を使うこと!
上記の染み抜き方法は、血液が付着した場合にも使えますが、血液の染み抜きには必ずお水を使って処理をしてください。
タンパク質が含まれているため、お湯を使うと血液が固まってしまい、染み抜きが上手くできなくなります。
ぬるま湯でも汚れ落ちが悪くなりますので、必ず冷水を使う様にしましょう。
また、ランジェリー用など血液汚れに特化した洗剤を使用して、染み抜きを行うのも効果的です。
油を含んだ汚れは、洗濯用洗剤の原液を使う
チョコレートやクリーム、化粧品、油性ペンのインクなど油を含むシミには、洗剤を原液のまま使って染み抜きを行います。
まずは、4つ折りにしたタオルの上に、シミを下側に(タオルと接する様に)して置いてください。
洗濯用洗剤の原液を歯ブラシにつけて叩き、シミの色がタオルに付着しなくなるまで、タオルの位置をずらして染み抜きをしましょう。
シミが落ちたら軽くすすぎ、普段通りの洗濯をすれば完了です。
油性の汚れは特に輪ジミになりやすいため、必ず外側から内側に向けて行う様にしてください。
アルコールも油性汚れに相性が良い!
洗濯用洗剤で汚れが上手く落ちないという時は、アルコールを使って染み抜きをしてみましょう。
アルコールは油性の染料や色素を溶かす働きがあるため、洗濯用洗剤よりも強力な染み抜きができます。
手順は上記と同じで、洗濯用洗剤の代わりにアルコールを使用するだけです。
エタノールなどがドラッグストアで安く購入できますので、家計の負担にもならない手軽な染み抜き方法です。
油分たっぷりの汚れはつけ置きを
ドレッシングやカレーなど特に油分の多い汚れは、上記の染み抜きだけでは落としきれないこともあります。
そんな時は、中性の洗濯用洗剤をつけて歯ブラシで叩いた後に、酸素系漂白剤でつけ置きをしましょう。
油がしっかりと浮き出るほか、漂白効果でシミの色素も抜くことができます。
漂白剤の量は商品のパッケージ裏面を参考に、適量を使う様にしてください。
牛乳・果汁には酵素洗剤で染み抜きを
牛乳や母乳などの乳製品、果物の果汁には、タンパク質分解酵素配合の洗濯用洗剤が効果を発揮します。
この酵素は、洗剤の主成分の働きを助ける働きがあり、乳製品や果物に含まれるタンパク質の分解を促すことで、より綺麗に汚れを落としてくれます。
タンパク質分解酵素配合の洗濯用洗剤と酸素系漂白剤を混ぜ、つけ置きをしてから通常通りの洗濯をしましょう。
乳製品や果汁もタンパク質なので、血液と同じく、お水を使って染み抜きをしてください。
洗剤の商品情報を確認してから購入!
酵素にはいくつか種類があり、タンパク質汚れに強いものだけでなく、脂肪に強いもの、デンプンに強いもの、繊維の奥の汚れを落とすものなど様々です。
しかし実は、パッケージ裏面の成分表示を見るだけでは、どの様な汚れに効果的な酵素が含まれているのかは分かりません。
必ず商品情報を確認し、「ウルトラアタックNeo」「トッププラチナクリア」「トップスーパーナノックス」など、タンパク質を分解してくれる酵素が入ったものを使用しましょう。
染み抜きで汚れが落ちない時は、どうする?
プロの染み抜き技術なら落とせる可能性大!
家庭の染み抜きを行っても、綺麗に落とせない汚れももちろんあります。
市販されている洗濯用洗剤は、安全に使えることも重視し開発されているため、どうしても洗浄力には限界があります。
そのため、もし自宅の染み抜きで十分に落とせなかった場合は、できるだけ早くクリーニング店で染み抜きをしてもらいましょう。
「クリーニングと洗濯の違いは?クリーニングに出すべき物の見分け方」でもご紹介していますが、プロの染み抜き技術は非常に高く、何のシミがついたのかを説明すればクリーニング師が適切な方法で処理をしてくれます。
万が一いつ、何で付着したシミなのかが分からなくても、いくつかの染み抜き工程を試してくれますから、まずはお店で相談してみましょう。
大切な衣類は最初からクリーニングへ
普段からクリーニングを使用している衣類についてはシミが付いても自宅では洗わず、すぐにクリーニング店へ持って行くのがベストです。
自宅で染み抜きをしてしまうと、生地の劣化を起こしてしまったり、一部だけ変質する恐れもあるため、自宅での洗濯は禁物です。
1万円以上した高価な服、ブランド品、大切に長く着たい衣類、礼服などは、クリーニング店の染み抜きを利用してください。