革製品のクリーニングは自宅で出来る?お店に頼んだら料金は高いの?

お手入れが難しい本革や合皮のアイテムを自宅で洗うための、コツと手順をご紹介します。
また、自分で洗うのが心配という方のために、革製品を取り扱うクリーニング店と料金もまとめました。

自宅でもできる革クリーニングの正しい手順

水を使わず革をケアする方法

「表面の汚れが少し気になる」「まだシーズン中だけど洗いたい」という時は、水を使わずにお手入れできる方法を行ってみましょう。

革靴用の汚れ落とし(M.MOWBRAYのステインリムーバーなど)を柔らかい布につけ、革ジャンやバッグなど全体を拭きます。

この際、部分的に行ってしまうと色ムラが発生してしまうので、必ず全体的に拭くようにしましょう。

布で汚れが落としにくい縫製部分などの細かい箇所は、柔らかいブラシに汚れ落としをつけ、軽くこすります。

全体の拭き取りが終わった後は、風通しの良い日陰で一晩乾燥させてから、レザー用の保湿クリームやオイル、トリートメントなどを塗布してください。

水を使って軽く拭き洗いする方法

「表面の汚れを取りたいけれど、革靴用の汚れ落としを持っていない」という方は、ドラッグストアで簡単に手に入る花王のエマール(おしゃれ着用洗剤)を使ってケアする事が可能です。

このお手入れは、表面加工が施されている革製品にのみ行えるので、最初に数滴水を垂らし、弾くようであれば行えます。

まず最初に、洗面桶やバケツなどを用意し、水とエマールを入れて、手洗い用の濃度に薄めた洗浄液を作りましょう。

その中に柔らかい布を浸し、かたく絞って、洗いたい革製品の表面を優しく拭いて汚れを取っていきます。

その後、きれいな水を使って同じように2~3回ほど拭き、洗剤の成分をしっかり除去してください。

風通しの良い日陰でしっかり乾燥させたら、最後に、レザー用の保湿クリームやオイル、トリートメントを塗って完了です。

水を使って手洗いする方法

内側も外側も綺麗にお手入れしたい時、シーズン後のお手入れを行う時は、手洗い洗濯の要領で革製品を洗ってみましょう。

洗面桶やバケツなどを用意し、革製品専用の洗剤を水で既定の濃度に薄めて、洗浄液を作っておきます。

この際、革専用の洗剤がない場合はおしゃれ着洗い用の中性洗剤で代用し、手洗い用の濃度で洗浄液を作っても構いません。

ジャケットやバッグなどのポケットに何も入っていない事を確認し、洗浄液の中にゆっくりと浸します。

擦ったり揉んだりせず、優しく押し洗いを行い、汚れが気になる時は柔らかいブラシでブラッシングしましょう。

手早く洗ったら綺麗な水に変えて、泡がなくなるまで何度かすすぎを行いますが、最後のすすぎでは柔軟剤(シリコン入り)またはヘアリンスを投入してください。

脱水する時はバスタオルなどでしっかり水分を拭き取りますが、革ジャン等の衣類であれば、洗濯機の脱水コースで30秒~1分ほどかけることも可能です。

乾かす時は絶対に熱を加えずに、風通しの良い日陰に1~2日干して、しっかりと水気を飛ばしましょう。

革ジャンなど重たくなるものは、型崩れを防ぐため、ハンガーにかけるよりも平干しする方がおすすめです。

革バッグや革靴などのように形を維持するのが難しいアイテムの場合は、中に丸めた新聞紙を入れ、3時間おきに交換して乾かしましょう。

きちんと乾いた事を確認したら、レザー用の保湿クリームやオイル、トリートメントを塗布して終了です。

革製品も自宅で洗濯OK!失敗しないコツは?

染色していると色落ちの原因に

普通の洋服もそうですが、染色されている洋服は水洗いすることによって、色落ちする可能性があります。

染色の耐久性のことを「堅牢度」と呼びますが、皮革は熱に弱いため堅牢度が低く、普通の洋服よりも色落ちが起こりやすくなっているのです。

特に、ブラウンやレッドなどの明るい色は、色落ちした時に暗い色よりも目立ちやすいため、洗濯の際は注意しましょう。

また、他のアイテムと一緒に洗ってしまったり、濡れた状態で他の物とくっつけてしまうと、色移りが生じてしまいます。

色落ちや色移りを極力防いで洗いたいという方は、自宅で洗濯するよりもプロにお任せした方が安心です。

特に、革製品の色補修を行っているクリーニング店であれば、より安心してお任せすることができます。

劣化部分は悪化してしまう恐れも

縫製が不十分、ほつれが生じている、古いアイテムで糸が劣化しているなどのケースでは、洗濯することで破損が大きくなってしまう恐れがあります。

また、革自体が弱っている場合も破損が起こりやすいため、より丁寧に優しく、短時間で洗い上げることが大切です。

すでに劣化が起こっているアイテムは、クリーニング店のようなプロであっても、必ずしも破損が起こらないとは限りません。

自分で洗うよりは安心ではありますが、この点を理解したうえで、利用するようにしましょう。

油性の汚れはシミになってしまう可能性あり

水と洗剤を使った洗濯は、油分の含まれない水溶性の汚れには強い一方、油性の汚れが落ちにくいという難点があります。

そのため、革製品を自宅で洗った時にすすぎ・脱水を十分に行っていないと、油を含んだ水気が革にとどまり、シミになってしまう事があるのです。

革製品を自分で手洗いする時は、洗浄することよりもしっかりすすぎ、しっかり脱水することに注意して行いましょう。

乾燥手順を誤ると型崩れが起こる

合皮・本革どちらにも共通して、革製品は「熱に弱い」という性質を持っているのが特徴です。

自宅での洗濯過程でお湯やぬるま湯を使うと、生地を傷めてしまい、型崩れや縮みが生じる危険性があります。

また、乾燥する際にも早く乾かそうと熱風を当ててしまうと、形が崩れやすくなるので注意が必要です。

洗う時は冷水、乾かす時は自然乾燥を徹底し、きちんと形を整えて干すことで型崩れを防ぐことができます。

革製品を扱うクリーニング店の料金を比較!

一般的な牛・豚・羊の革製品の料金はいくら?

革製品のクリーニングを最安値で依頼したい場合、衣類・小物類であればリネットを使うと良いでしょう。

パンツと手袋はキレイナの方が安いですが、リネットは全体的に料金が抑えられており、より気軽に利用できます。

ただし、リネットは納期が最短3週間と長いので、早めの仕上げを希望する方は最短30日で仕上がるキレイナがおすすめです。

革靴のクリーニングはワードローブトリートメントが最安値になりますが、現物を確認しないと納期が分からないのが難点と言えます。

せんたく便なら、色補正も含めて1足6,900円と手の届きやすい料金で、かつ、最短2週間~最長9か月後まで納期が選べるため、コストも利便性も魅力的です。

革製品の取り扱い&料金比較表

  リネット キレイナ ワードローブトリートメント リナビス せんたく便
コート 10,000円 18,000円 15,730円 14,000円 不可
ジャケット 8,000円 12,000円 12,430円 14,000円 不可
ベスト 6,000円 7,000円 9,790円 14,000円 不可
パンツ 8,000円 7,000円 9,790円 14,000円 不可
スカート 6,000円 7,000円 9,790円 14,000円 不可
手袋 3,000円 3,000円 6,490円 14,000円 不可
バッグ 不可 不可 18,700円 24,000円 不可
財布・革小物 不可 不可 8,800円 16,000円 不可
革靴 不可 不可 5,280円 16,000円 13,800円/2足
色補正 不可 +3,000円~ 要見積もり +10,000円 無料

起毛皮革の製品の場合はいくらかかるの?

革製品の中でも、スエードやムートン、ヌバックといった起毛素材のアイテムは、一般的な皮革製品に比べてクリーニング料金が高くなる傾向にあります。

特に、ムートンはどこのお店でも値段を高く設定しているため、きちんと差額を確認しましょう。

宅配クリーニングの中ではリネットが圧倒的に安いですが、コートやジャケット以外のアイテムは取り扱うことができず、また、色補正も行えません。

手ごろな価格でしっかりケアしたいという方は、綺麗なに依頼するとコストパフォーマンスが高いと言えるでしょう。

ムートン製品の取り扱い&料金比較表

  リネット キレイナ ワードローブトリートメント リナビス せんたく便
コート 14,000円 20,000円 22,330円 14,000円 不可
ジャケット 10,000円 15,000円 18,040円 14,000円 不可
ベスト 不可 10,000円 10,780円 14,000円 不可
パンツ 不可 10,000円 要見積もり 14,000円 不可
スカート 不可 10,000円 要見積もり 14,000円 不可
手袋 不可 4,000円 要見積もり 14,000円 不可
ブーツ 不可 不可 6,380円 16,000円 13,800円/2足
色補正 不可 +4,000円~ 要見積もり +10,000円 不可

大切な革製品を預けたい!取り扱い可能なクリーニング店はどこ?

キレイナ

舞台衣装や婚礼衣装、インポートブランド、ハンドメイド品などのメンテナンスを行ってきた会社で、技術力の高さに定評があります。

風合いを取り戻すためにあえて全品水洗いを徹底することで、仕上がり後の顧客満足度は段違いです。

1着ずつオーダーメイドでクリーニングを行うので、革製品はもちろんのこと、洗濯表示がないものや、表示がすべて×のアイテムでも対応することができます。

送料無料のハードルが高いのがデメリットですが、革製品はクリーニング料金が一般衣類よりも高いので、あまり気にならないでしょう。

本革
合皮
ムートン
スエード
ヌバック
一部革使用
送料
7,000円以上で片道、12,000円以上で往復無料
納期
30日~(現物確認後に提示)
キレイナの公式サイト

ワードローブトリートメント

最上級のクリーニングにこだわりをもち、一客洗いのオーダーメイドクリーニングを徹底しています。

検品から仕上げまで熟練の職人が携わり、シルエットが崩れないハンガーケースでお届けするなど、最初から最後まで高い品質を維持しているのが特徴です。

クリーニング料金は他店よりもやや高めですが、ユナイテッドアローズ、NEWYORKER、ブルックスブラザーズなど数々のブランドの公式メンテナンスにも対応する実力で、信頼性は抜群です。

公式サイトに納期は記載されておらず、1点ずつ現物を確認してからの提示となるため、早めの仕上げを希望する方は注意しましょう。

本革
合皮
ムートン
スエード
ヌバック
一部革使用
送料
往復無料
納期
現物確認後に提示
ワードローブトリートメントの公式サイト

リネット

宅配クリーニングの中でも利用者が多く、一般衣類から革製品、毛皮製品、着物まで幅広く取り扱っているのが特徴です。

公式サイトには料金シミュレーターを搭載し、きちんと値段を明確にしてから利用できるため、安心感があります。

革製品のクリーニングは最短3週間後以降のお届けと、他のお店に比べて納期が長めですが、手の届きやすい価格で毎シーズン使いやすいお店です。

なお、リネットでは保管サービスも提供していますが、皮革・合皮製品は対象外となるため利用できません。

本革
合皮
ムートン
スエード
ヌバック
×
一部革使用
送料
3,000円以上で往復無料(有料会員の場合)
納期
最短3週間後
リネットの公式サイト

リナビス

カンブリア宮殿への出演で一躍有名になったリナビスでは、皮革やブランド品に対応したコースを設けています。

一般衣類はパック制ですが、皮革アイテムは1点から利用することができるうえ、衣類、バッグ、小物、靴と幅広いクリーニングが可能です。

何でもケアできる魅力がある一方、他店よりも高い料金はかなり気になる所で、気軽に使えるサービスとは言えないのが残念です。

なお、バッグコースや靴コースには色補正や傷などの修復も料金に含まれますが、衣類コースには含まれませんのでご注意ください。

本革
合皮
ムートン
スエード
ヌバック
×
一部革使用
送料
往復無料
納期
最短1か月後
リナビスの公式サイト

せんたく便

使いやすい料金のパック制クリーニングとして、人気を集めているせんたく便では、皮革を使った衣類は対応できませんが、靴のみクリーニングを実施しています。

仕様する洗剤や水に特にこだわっており、革を傷めることなく優しく綺麗に仕上げることが可能です。

料金内に色補正が含まれていますが、かなり綺麗に仕上げてもらえるので、使用感のある靴も出してみる価値があるでしょう。

靴コースもパック制となり、最低2足からの依頼となるので、1足だけ注文することはできません。

本革
合皮
ムートン
スエード
ヌバック
×
一部革使用
送料
往復無料
納期
最短5営業日(最長9ヶ月保管可能)
せんたく便の公式サイト
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